"より良くする"だけが人生じゃないから、涙だって大事。自身の特性も弱さもまるごと受け入れて生きる小竹めぐみさん | soar(ソア)
私は、自分に"OK"を出すことが苦手です。 日常生活の中でいろんな役割を担っていると、「期待されてることに応えられなかったなあ」と落ち込むことがあります。また、ひとりの時間には、過去のことをくよくよ悩んでしまうことも珍しくありません。 できたことよりも、うまくできない自分の姿や悪いくせがついつい目に付いてしまうもの。自分で自分を認めてあげられることは少ない気がします。 泣くことも大事だし、嫉妬することも大事、それに一人でふさぎ込む時間だって。より良くすることだけが人生の醍醐味ではないと思うんです。 こんな風に、「ありのままの自分でいていいよ」と背中を押す言葉をくれるのは、小竹めぐみさん。 めぐみさんは以前、「広める価値のあるアイデア」を持った人がプレゼンテーションを行うTEDに登壇していたのです。そこで、めぐみさんは、主軸にしている保育のお仕事のことに加えて、ご自身が発達障害であることについても触れながら、お話をしていました。何度見ても、ありのままの姿を包み込んでくれる、優しい言葉たちが印象的です。 自然体で、どんな自分も受け入れながら生きている。そんなめぐみさんのことをもっと知りたいと思い、今暮らしているお家まで会いに行ってきました。 「変化し続けているから、なるべく今のことを話したい」 めぐみさんを訪ねて辿り着いたのは、京都駅から少し歩いたところにある静かな路地。歩いていると、ふと奥へと延びる門構えを見つけました。門をくぐり進むと、目の前には連なった住宅や広場が並んでいます。 ここは、「本町エスコーラ」という場所。 本町エスコーラは、路地裏にある8軒の空き家を改修し、コミュニティースペースや住居・アトリエなどとして活用している場所です。エスコーラとはポルトガル語で「学校」を意味する単語で、公民館や児童館といったコミュニティースペースのニュアンスも持ち合わせています。 いらっしゃい。 ここで暮らしているめぐみさんが、私たちを迎えてくれました。まるで異国のような空気が漂うこの場所が、めぐみさんの今のホームです。エスコーラに今住んでいるのは、めぐみさん家族を含めた7人。日本人だけでなく、インドネシア人やフランス人など、国籍も実に多様な人が暮らしています。他に、工房や事務所をエスコーラ内に構えている人が5〜6人ほどいるそうです。
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