抽象化を助ける

モンテッソーリ教具に
「幾何図形の引き出し(幾何たんす)」
というのがあります

いろいろな図形を触って
図形の形を認識するもの

この教具のすごいところは
少しずつ抽象化するのを助けるところです

木のプレートでできた具体的な図形と
その図形に対応するベタ塗り・太線・細線の3種類のカードがあります
木のプレートは具体物
  ↓
ベタ塗りのカード
  ↓
太線のカード
  ↓
細線のカード

と抽象度が上がっていき
  ↓
最後はカードがなくても頭に描ける=抽象化



具体的には
具体物の三角を触って
角が3つあるのが三角
  ↓
ベタ塗りのカード(平面で角が触れない)の上にプレートをのせて
「ぴったりだからこれも三角」
  ↓
太線のカードの上にのせて
「ぴったりだからこれも三角」
  ↓
細線のカードの上にのせて
「ぴったりだからこれも三角」

だんだんと形が消えていき
頭のなかだけで
三角の形が
イメージできるようになります

最後には
細線のカードを見せて
「これと同じ形の物を部屋のなかから探してきてください」
と言います

オトナは
おにぎりの三角
標識の三角
お山の三角
が同じ三角の形だと
認識できますが
コドモは
おにぎり
標識
お山
と全く違う物体が
同じ形であると
認識できないのです

だからこそ
こんなスモールステップで
抽象化の手助けをしているんですね


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