オトナからコドモへの抑圧は
モンテッソーリの時代から
現代までずっと続いています
しかし
その抑圧は
コドモを愛し
助けたいと思っているがゆえに
起こります
たとえば
コドモが地面を触って
ザラザラとツルツルを比較する
実験をしています
それを見たお母さん
「汚いからやめなさい!」
とコドモの手を引いて
連れていってしまいました
本ではこれを
パスツール(近代細菌学の開祖)が
研究に没頭しているときに
妻に棒で頭を殴られたときのようだ
と表現しています
もうひとつの例は
よちよち歩きのコドモが
やっと最近できるようになった
階段上がりに挑戦しています
苦心してようやく
3、4段上がったところで
母親はコドモを
抱っこして階段の一番上まで
連れていってしまいました
母親は
コドモにとっての魅力は
階段の最上階に行くことではなく
巨大な階段を征服するという
到達までの過程であったことに
気付かなかったのでした
これは
マッターホルンの頂上を目指す
クライマーが
突然何者かによって
頂上に瞬間移動させられたような
ものです
いずれの例も
母親に悪気があったわけでは
ありません
「手が汚れてバイ菌がついてはいけない」
「階段を登るのは大変だし
危険だから手伝ってあげよう」
という善意からの行動です
こんなこと
日常でもよくあります
洗濯物を取ろうとして
届かないので
ヒョイと代わりに取ってあげた
わからなくて悩んでいる
宿題の答えを
つい言ってしまった
どちらも
コドモに激怒された
ワタシの経験です(笑)
愛情があるがゆえに
コドモの発達を邪魔してしまう
こんな悲しいことがあるでしょうか?
すべては
オトナの無知によるものです
オトナは
コドモの発達に必要なことは何か
コドモの目的は何なのか
学ばなくてはいけません
コドモノミカタワタシノミカタ
子育てをがんばるアナタノミカタ
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