今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうのこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだと思う
人に見られたらなんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしていたの?とか
わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた
ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?
今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって
そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ
「Today」(伊藤比呂美訳)
これは
ワタシのコドモが5歳と3歳のとき
義母がワタシにくれた新聞の切り抜きに
載っていた詩です
当時ワタシは仕事をしていて
家の中はぐちゃぐちゃ
窓ガラスなんかいつ拭いたか覚えてない
まさにこの詩のとおり
ってかんじでした
(今もか…汗)
この詩を味わう余裕もなく
「家が汚いから半分嫌味かな…?」と
素直に受け取れずにいました
久しぶりにこの切り抜きを見つけて
今なら義母の気持ちがわかります
家事なんか手抜きでもいいから
今はコドモとの時間を大事にしてね
そういうメッセージだったのだと思います
いつも至らないワタシを
ときには助け
ときにはあたたかく見守ってくれる
そんな義母がダイスキです
いつもありがとう!
↓絵本にもなっているようです
コドモノミカタワタシノミカタ
子育てをがんばるアナタノミカタ
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