授業で
臨床発達心理士の先生の
お話を聞きました
保育士時代から
臨床心理士さんの話を聞く機会はありましたが
こういう場合にはこう対処するという対処法がメインでした
しかし
この先生のお話は
コドモへのまなざしというか
どういう風にコドモを見ていけばいいのか
を教えてくれるものでした
たとえば
お昼寝の時間に泣いてしまうAちゃん(3歳児)
Aちゃんに対しては
Aちゃんの気持ちを聞き
周りの状況(2歳児から進級したばかり)を考え
個性(早生まれ)を考え
泣きの原因の仮説を立て
どうするか考えます
一方
お友だちに手を出してしまうことが多いBくん
いけないことを教えるが
注意を聞かず
すぐに同じことをしてしまう
B くんには
1人保育士をつけて
手を出すのを止める
という対応をする
Bくんの例では
誰のための支援なのか?
Bくんのなのか
お友だちなのか
それともクラス運営をしている自分なのか
Bくんが
なぜお友だちに手を出すのか?
という視点が抜けています
どんな子でも
一人一人違います
気になる子であろうとなかろうと
その違いに合わせた配慮を
していくことが
大切です
しかし
気になる子の行動は
・感覚や運動の問題
・認知の偏り
・コミュニケーションの問題
などにより
なぜそんなことをするのか
わからないことが多いです
たとえば
授業中イスの後ろ足だけでバランスをとり
ガタガタしている子がいます
あれは
覚醒レベル調節の未熟な子
(じっとしているとぼーっとしてしまう)が
覚醒レベルをあげるために
やることがあるそうです
オトナでも
運転中に眠くなったら
ガムを噛んだり
歌を歌ったりしますね?
あれと同じことです
でも知らなければ
話を聞かずに遊んでいるんだと思い
「やめなさい!」
と注意してしまいます
オトナが
なぜそんなことをするのか理解できれば
その子なりに頑張っていることを
認めてあげられます
自分と同じ感覚であれば
「そーだよねー」と共感できるのに
ちがう感覚だと
なぜそんなことをするのかわからない
これって
話をできないコドモに対しても
同じですよね
ティッシュをいっぱい出すのも
引き出しの物をポイポイ出すのも
ごはんをぐちゃぐちゃにするのも
…
オトナから見れば
「なんでそんなことするの~!!」
って叫びたくなるようなことばかりですが
コドモが能力を獲得するためにやっている
という理由が分かれば
ちょっと多目に見てあげたり
他のことで十分やらせてあげたりできます
オトナから見れば
「なんでそんなことするの~!!」
ってことにも
コドモには
理由があります
どんな子も
いけないことをするからやめさせる
のではなく
「どうしてそんなことをするのかな?」
と考えてみる余裕が必要だな
と思いました
なぜかわからないときは
学ぶことも大切
先生の本↓
ワタシも勉強中!
コドモノミカタワタシノミカタ
子育てをがんばるアナタノミカタ
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